図1 に示すように、塩基触媒によるアルドール付加では、2 つのカルボニル化合物を水酸化ナトリウム水溶液に加えて β-ヒドロキシカルボニル化合物を形成します。
図1: 塩基触媒によるアルデヒドのアルドール付加反応。
この反応は、α炭素が一置換されている単純なアルデヒドで優先的に起こります。 二置換アルデヒドとケトンが関与する反応の平衡は、α炭素での立体相互作用により反応物側に後方にシフトします。 α水素原子を持たない三置換アルデヒドはアルドール付加反応には不向きです。
このメカニズムは、エノール化、求核付加、およびプロトン化という 3 つの異なるステップで発生します。 まず、図 2 に示すように、塩基がアルデヒドの α 炭素を脱プロトン化し、エノラート イオンを生成します。
図2: 塩基触媒によるアルドール付加反応機構におけるエノール化ステップ
図3 は、その後の求核付加ステップを示しています。 ここで、エノラートイオンは求核剤として機能し、未反応のアルデヒドのカルボニル基を攻撃してアルコキシドイオン中間体を形成します。
図3: 塩基触媒によるアルドール付加反応機構における求核付加ステップ
最後に、図 4 に示すように、アルコキシド イオンがプロトン化されて、アルドール生成物として β-ヒドロキシ アルデヒドが形成されます。 生成物に存在するアルデヒドおよびアルコール官能基により、この反応に「アルドール」という名前が付けられます。
図4: 塩基触媒によるアルドール付加反応機構におけるプロトン化ステップ
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